長文読解ならLLI英語塾に

このたび正式に開設したLLI 英語塾では、長文読解ができるように、ということを旗印に掲げています。

 

というのも、単語の意味から適当に類推して日本語の意味を考える生徒があまりにも多いからです。これは中高生のみならず、翻訳学校に通おうか、という人でも最初はそういう人が少なくないらしいので、かなり重大な問題ではないでしょうか。

 

1  大事な文法学習

 

つまり、主語と動詞の関係、関係代名詞の先行詞はどれか、また関係節はどこからどこまでか、前置詞句はどこにかかっているか、代名詞がさしているのはなにか、などなど、フレーズの構造を把握して読むことができていない子が本当に多い。

 

「そんなの、実際の英会話には役に立たない」

 

とおっしゃる方がおられるかもしれません。ま、たしかに、友達と世間話をする程度であれば、別に細かいことを言わずとも、だいたいが分かればそれでよいのです。十分すぎます。

 

しかし、そこから一歩突っ込んだ話をしようとする、あるいはちょっと難しいものを読もうとすると、とてもそんなわけにはいかなくなります。

 

学校英語は役に立たない、文法の学習は無駄だ、といった類の批判をよく見ますが、英語のほかにドイツ語・イタリア語・ラテン語を勉強した私からすると、それは大きな誤解ではないかと思います。

 

少なくとも、私は学校英語を利用してきましたし、他の言語を勉強する際に学校英文法の知識は大きな土台となってくれました。

 

もっとも、それだけでは語学学習のためには不足ですが、しかし役に立たない、あるいは無駄というのは、いささか理解の欠けた意見ではないかと思います。

 

2 半年で超初級から関関同立レベルに成長した受験生

 

もちろん、生徒たちの学校の成績や受験の際に学校英語が重要となることは、言うまでもありません。

 

ひとり、私が大変に驚いた大学受験生がいました。彼は英語がとても苦手な浪人生で、夏の段階で「超初級」レベルの問題にてこずっており、私はこれは大変だなと思っていました。

 

そこで、容易な文章であっても、きちんと読む方法を教え、それを徹底してもらいました。浪人生でお尻に火がついている彼も頑張って勉強してどんどんのび始め、センター試験が終わるころには

 

「もうだいたい過去問はやっちゃんたんですけど」

 

と言いながら、関関同立レベルの問題集をもってきて、頑張って解いていました。

 

この様子を見て、私は驚くやらあきれるやら、彼の頑張りに本当に降参した気になりました。

 

彼は最後まで、私が教えた読解法に従って読んでいました。本人もそれなりに分かるようになっているという実感があったから続いたのだと思います。その点、私は少しばかり誇ってよいのでしょう。

 

しかし、大事なことは本人の努力であって、私はそこに少し手を差し伸べただけです。

 

私のイタリア語の先生はいつも「最後は結局学生次第だ、先生のできることなんかそんなにない」と言っていましたが、なるほどその通りだなと改めて感じました。

 

3 学校英語も人生に資する

 

学校英語や受験英語は、それだけ見ればつまらないものです。よくできる生徒には「とっととこんなのは済まして、自分の好きなものを読めるようになりなさいよ」とけしかけたものです。

 

しかし、ごく普通の生徒でも、外国語の文章を、辞書を引きながらしっかり読むという経験は、それからの人生に必ず資する、得難い経験であると私は信じています。なにをやるにしても結局やることは同じで、一つ一つ着実に片づけていく以外にないからです。外国語の勉強が教えてくれるのはそれです。

 

LLI英語塾では、このようにして、生徒一人一人に向き合います。

 

Laboratorio Linguistico Italiano

代表 東海岳史

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